ペンタブ 367
ミリは、 小学校2年生の女の子
センチは、3年生の男の子
ミリは ショートカットで痩せている
センチは 茶色のセルメガネをかけている
ミリのほうが 少し背が高い
よくありがちな 女の子の方が 活発で、おしゃべりだ
ある朝 学校で ミリは 同級生の男子三人に 囲まれていた
廊下のまん中で なにやらからかわれている
「 ノッポ女 頭はからっぽ 」
への字に 口をむすんで たえているミリ
偶然 センチが 通りかかる
三人は 名札の色を見て 少したじろぐ
「 あっ 三年生 」
センチは 喧嘩は弱い
「 ちぇっ めんどくさいところに、来てしもた 」
「 しょうがない 」
「 おまえら もうやめとけ 」
精一杯がんばった
幸い 三人は 走って どこかへ消えてくれて ほっとする
その時から ミリにとって センチは 白馬の王子にしか見えなくなる
二人の 運命とやらが 動き出した